Matsu Blog

マーケティング、事業開発、統計学をテーマに何かしらを書き留めていきます

行動経済学×マーケティングの論文を探してみた

行動経済学×マーケティングの論文を探してみたのですが…思ったより見つけられませんでした。 私の探し方が悪いのかもしれませんけど。 (ちなみにGoogle ScholarMicrosoft Academicで調べました)

とは言いつつもおもしろそうな論文がいくつかあったので書き留めておきます。

Automated behavioral economics patterns in promotion testing and methods therefor

プロモーション広告を複数作成し、それぞれに行動経済学に関する要素を取り込み、その要素を行動経済学ドライバーとしてタグ付け(損失回避、フレーミング、ハロー効果など)したうえで検証。どの行動経済学ドライバーがプロモーション効果に寄与したかを定量計測した論文。

What's Advertising Content Worth? Evidence from a Consumer Credit Marketing Field Experiment

広告に含まれる、製品・サービス自体に関する情報価値以外の要素が消費者の意思決定にどのような影響を与えるのかを実証検証した論文。

The behavioral basis of consumer choice: A preliminary analysis

消費者のブランド選択を分析した論文。 (行動経済学というワードはいくつか出てきたものの、具体的にどう扱ってるか読み切れませんでした。また読んどきます)

個人的には一番上の「Automated behavioral economics patterns in promotion testing and methods therefor」が興味深いですね(アブストラクトしか読んでないけど)。行動経済学でよく言及される各種バイアス、ヒューリスティックが、結局のところ意思決定にどれくらい影響するのかはあまり語られない領域だったので新しく感じました。

つづく。