『筋の良い仮説を生む 問題解決の「地図」と「武器」』を実践してみた
どうも、コンサル修行中のまつ(@wannko5296)です。
コンサルティングに関する書籍をいくつか読んでいるのですが、なんだかんだ言って実践しないと習得できないことに気づいたので、自身のリードするプロジェクトを『筋の良い仮説を生む 問題解決の「地図」と「武器」』のフレームに沿って実際に検討してみることにしました。
この記事では、実践する中で気になったポイントや思ったことを備忘録としてまとめていきます。
実践した感想
先に感想を書いておきます。
本書を実践したことでビジネスにおける問題解決の基本的な考え方・プロセスを概観することができました。
実際にこういうフレームに沿って考えてみると、これまで感覚的にやっていた中では思いつかなかったような視点・切り口で検討を進められるので、思考の幅は広がり、アイデアの網羅性が高まった気がします。
本書の冒頭で、若手向けではなく課長、係長レベルを想定しているとの記載がありましたが、おそらくその層だとやや物足りないのではないかと感じました。
非常にわかりやすく読み易いですが、内容はそこまで深いように感じませんでした(失礼)。むしろ、20代後半の若手層が今後を見据えてインプットするのが望ましいと思いますね。
以降、この本で紹介されている問題解決の7ステップの概要と個人的に重要と感じた点についてまとめます。
ステップ1 現状分析
自分がリードしているプロジェクトを本書のフレームに当てはめて考えることにした。まずはステップ1の現状分析を実施。問題を分解する切り口を見つけるのが難しいな。https://t.co/8r4AbhtwN5 pic.twitter.com/fifWzUIYaM
— まつ@JTC/SIer (@wannko5296) 2020年8月11日
ポイント
- いきなりWhy, Howを考えるのではなく、まずはWhereで事象を細分化する
- MECEを常に意識し、抜け漏れなく細分化する
ステップ2 問題認識
ステップ2 問題認識
— まつ@JTC/SIer (@wannko5296) 2020年8月12日
ToBeを単なる理想で終わらせず、具体性を上げたうえでAsIsとの差分(=問題)を出す。自身の立場に照らし真に取り組むべき問題か検討して問題を決める。ToBe具体化がポイントな気がする。
ポイント
- 琴線に触れる問題か見極める(心が動く問題か)
- あるべき姿(ToBe)を具体化し、それに照らして現状(AsIs)を捉える
ステップ3 情報収集
ステップ3 情報収集
— まつ@JTC/SIer (@wannko5296) 2020年8月13日
実態としては問題に対する原因仮説を立てるフェーズ。市場、顧客、顧客ニーズ、バリューチェーン、PESTの変化に着目し、仮説を出す。
といっても今回は新規事業をテーマに考えているので原因というかSTPの見極めになってしまったけどいいんだろうか。Positioningで悩み中。
ポイント
- 闇雲に情報を集めるのではなく、問題の原因仮説を立てたうえで情報を集める
- 「事業部長の視点」で視座高く、視野広く検討する
ステップ4 課題抽出
ステップ4 課題抽出
— まつ@JTC/SIer (@wannko5296) 2020年8月14日
これまで集めた情報から本質的な課題を抽出するフェーズ。単に組織内の課題を挙げるのではなく、3Cの観点で事実を整理した上で課題化する。
私の場合(新規事業)は3Cを整理し何を訴求すれば顧客の意思決定者が「いいね」と言ってくれるか考えながらKSFを考えた。
ポイント
- 本質的課題(≒ボトルネック)か見極める
- 3C(Customer, Competitor, Company)の観点を総合して課題化する
ステップ5 解決策の方向性
ステップ5 解決策の方向性
— まつ@JTC/SIer (@wannko5296) 2020年8月15日
抽出した本質的課題に対して、どのような戦略論(コストリーダーシップ、差別化等)に基づいて現状を変えるか、事業部長の視座で検討するフェーズ。実現性×インパクトで優先度を決める。
MECEに検討できた感じはしないが、インパクトが望める打ち手をある程度洗い出せた。
ポイント
- 方向性を定めるの際のベースとする戦略論(差別化戦略、コストリーダーシップ戦略など)を検討する
ステップ6 アイデア創出
ステップ6 アイデア創出
— まつ@JTC/SIer (@wannko5296) 2020年8月16日
解決策の方向性に基づいて自由にアイデアを出すフェーズ。直感的にアイデアを出しつつもso what? why so?など基本的な観点で論理の見直しを行い、内容を具体化する。
何となくで考えるよりは網羅性・具体性高くアイデア化できた。明日はいよいよ最終ステップ。
ポイント
ステップ7 評価
ステップ7 評価
— まつ@JTC/SIer (@wannko5296) 2020年8月17日
判断軸(業績インパクト、コストなど)を作ってアイデアを評価するフェーズ。アイデア選定後は「事業部長の視点」を意識して問題解決のストーリーを描く。
客観的に評価している体はとれても評価の恣意性は消せないので中々厳しいものがあるな。。この辺りのTipsほしい。
ポイント
- アイデアを正しく評価するための判断軸を検討する
成果物
詳細はお見せできませんが、ステップ1~7まででこれくらい検討を重ねてきました。
感想にも記載した通り、一人で闇雲に検討した際には思いつかなかった新しい観点で問題、課題を捉えることができました。