Matsu Blog

マーケティング、事業開発、統計学をテーマに何かしらを書き留めていきます

『筋の良い仮説を生む 問題解決の「地図」と「武器」』を実践してみた

どうも、コンサル修行中のまつ(@wannko5296)です。

コンサルティングに関する書籍をいくつか読んでいるのですが、なんだかんだ言って実践しないと習得できないことに気づいたので、自身のリードするプロジェクトを『筋の良い仮説を生む 問題解決の「地図」と「武器」』のフレームに沿って実際に検討してみることにしました。

この記事では、実践する中で気になったポイントや思ったことを備忘録としてまとめていきます。


筋の良い仮説を生む 問題解決の「地図」と「武器」

実践した感想

先に感想を書いておきます。

本書を実践したことでビジネスにおける問題解決の基本的な考え方・プロセスを概観することができました。

実際にこういうフレームに沿って考えてみると、これまで感覚的にやっていた中では思いつかなかったような視点・切り口で検討を進められるので、思考の幅は広がり、アイデアの網羅性が高まった気がします。

本書の冒頭で、若手向けではなく課長、係長レベルを想定しているとの記載がありましたが、おそらくその層だとやや物足りないのではないかと感じました。

非常にわかりやすく読み易いですが、内容はそこまで深いように感じませんでした(失礼)。むしろ、20代後半の若手層が今後を見据えてインプットするのが望ましいと思いますね。

以降、この本で紹介されている問題解決の7ステップの概要と個人的に重要と感じた点についてまとめます。

ステップ1 現状分析

ポイント

  • いきなりWhy, Howを考えるのではなく、まずはWhereで事象を細分化する
  • MECEを常に意識し、抜け漏れなく細分化する

ステップ2 問題認識

ポイント

  • 琴線に触れる問題か見極める(心が動く問題か)
  • あるべき姿(ToBe)を具体化し、それに照らして現状(AsIs)を捉える

ステップ3 情報収集

ポイント

  • 闇雲に情報を集めるのではなく、問題の原因仮説を立てたうえで情報を集める
  • 「事業部長の視点」で視座高く、視野広く検討する

ステップ4 課題抽出

ポイント

  • 本質的課題(≒ボトルネック)か見極める
  • 3C(Customer, Competitor, Company)の観点を総合して課題化する

ステップ5 解決策の方向性

ポイント

  • 方向性を定めるの際のベースとする戦略論(差別化戦略、コストリーダーシップ戦略など)を検討する

ステップ6 アイデア創出

ポイント

  • 直感でアイデアを出し、事後的にロジックを整理する
  • so what? why so? 他にないか?と問いを繰り返して具体化する

ステップ7 評価

ポイント

  • イデアを正しく評価するための判断軸を検討する

成果物

詳細はお見せできませんが、ステップ1~7まででこれくらい検討を重ねてきました。

感想にも記載した通り、一人で闇雲に検討した際には思いつかなかった新しい観点で問題、課題を捉えることができました。 f:id:wannko5296:20200817160159p:plain

書籍情報


筋の良い仮説を生む 問題解決の「地図」と「武器」